※この冬は白菜が豊作だったそうで、道の駅では丸々1つ200円位と気の毒なほどに安かった。
ぼんやりテレビを観ていたら、「結婚のタイミングはいつがいいのか」というようなテーマで芸人さん達がトークしていた。
誰だか忘れたけど、ある人は「結婚は椅子取りゲームの音楽が止まる瞬間みたいだ」と例えたそう。
音楽に合わせてクルリクルリとまわっていた、音楽が突然止まった、とにかく椅子に慌てて座った。
その方は、ある日、恋人が自分のマンションに来て、彼女がお皿を洗っている後ろ姿を、ぼんやり眺めていたそうで、、、自分でも、なぜだか分からないけど、気づいたら「結婚するか」と彼女に言ってしまったんだそうで。
結婚願望もなかったのに、自分でもどうしてそんな事を口走ってしまったのかと驚いたと。
う~~ん、、、
想像してみたけど、音楽が止まる瞬間って、その表現って適切なのかなあ、いまいち分からん笑
私はもう結婚することはないだろうけど、結婚した時のことを思い出してみた。
なぜ結婚したのか、なぜ別れたのか、もはや分からない。
昔のこと過ぎて思い出すのが億劫だ。
なので仕事を辞めた時のことを思い出してみた。
まさか自分が仕事を辞めるとは、正直、思っていなかった。
セミリタイアしたいだとか、あるいは専業トレーダーになりたいだとか、そんな志で仕事を辞めたわけでは断じてない、と言える。
もし、そんな風に言いたいなら、後づけで幾らでも立派な言い訳が作れるだろうけど。
実際、仲の良かった一部の同僚には、以前から試してみたいと話していた、半分、非常勤で働きながら、半分、トレードをするライフスタイルに挑戦してみたいと告げた。
3年前にも同じ理由で社員を辞めたいと騒いだ時があったから、皆いよいよかと納得した。
でも結局のところ、私は、決心がついたわけでもなんでもなかった。
揺れていただけだ。
なんなら、このまま騙し騙し60才までサラリーマンを続けたほうが無難だと考えてた。
大した資産も持ち合わせていないというのに、今更、なぜリスキーな冒険をする必要性があるだろう。
このままサラリーマンを続けながら投資を続けるほうが安全にまとまった老後資金を築くことができる。
当時、複数の事業所で人員配置のことや他諸々で揉め事が続いていた。無駄に長く会社にいたおかげで、何かあれば私に愚痴や相談を持ち込みたい同僚が、あちこちの事業所に数人いた。私は自分に関係のない話を聞くことで忙しかった。
中には深夜まで仕事の悩みをラインしてくる同僚もいた。
私は、なるべく余計な事には関わらないように、揉め事に巻き込まれないように、ただの聞き役に徹していたつもりだったけど、心は少し巻き込まれて疲れていた。
そんなある日、私は「辞めます」と言った。
そして気づけば退職届を書いてしまっていた。
内心、自分で自分のしたことに驚いて狼狽えた。
しかし、覆水盆にかえらず
いや途中で幾らでも覆すことはできた。
でも相方(上長)に退職を止めてくれるなと言った。
私は、こんな風にしか生きることができないのだろう、
自分の行動を受け入れよう、
そう思った。
嘘はつけない。
音楽は突然に止まったみたいだ。